らみぃのおかあさん

1

しろいうさぎの らみぃには、
ずっと たいせつに おもっている ひとが いました。
――それは、やさしい おかあさん。
らみぃが まだ ちいさかったころ、
おかあさんは いつも そばにいて、
『だいじょうぶよ』 と、やさしいこえで だきしめてくれました。
2

あるひ、にんじんをほりにいって、
つかれてすわりこんだ らみぃを、
おかあさんは ひざのうえにのせて うたをうたってくれました。
その うたは、ふしぎと
こころが ぽかぽか あたたまる うたでした。」
3

でも、あるひ――。
おかあさんは びょうきになって、
すこしずつ よわっていきました。
らみぃは ちいさな てで、
なんども なんども すりすりと ほっぺを よせました。
『おかあさん、いっしょにいてね……』
4

おかあさんは ほほえんで、
やさしく らみぃのあたまを なでました。
『らみぃ。
あなたは つよくて、やさしいこ。
ひとりになっても、
きっと だいじょうぶよ』
5

そのことばをさいごに、
おかあさんは、そらへ かえっていきました。
らみぃは ながいあいだ、
なくなってしまいそうなほど さびしくて、
ひとりぼっちに おもえました。
でも――
おかあさんの うたを くちずさむと、
ふしぎと こころのなかに
あたたかいひかりが ひろがっていきました。
6

いまでも らみぃは、
にんじんを ほるとき、
そっと うたを うたいます。
『だいじょうぶ。だいじょうぶ』
おかあさんが くれた そのことばが、
らみぃのこころを まもってくれるからです。
そして らみぃは、
だれかに やさしくするたびに、
おかあさんの ぬくもりが
ちゃんと そばに あることを かんじるのでした。
おしまい
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・
・

ちょっと切ないけれど、前向きならみぃ!
そんな思いを胸に秘めてたんだね😌

ちょっと挿絵に違和感を感じたところがあったけれど・・・

そういう細かいところは見ないように😠
そそ
朗読Ver.もよろしくねっ✨