えほん🐰その2

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えほん🐰
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らみぃのおかあさん

1

しろいうさぎの らみぃには、
ずっと たいせつに おもっている ひとが いました。

――それは、やさしい おかあさん。

らみぃが まだ ちいさかったころ、
おかあさんは いつも そばにいて、
『だいじょうぶよ』 と、やさしいこえで だきしめてくれました。


2

あるひ、にんじんをほりにいって、
つかれてすわりこんだ らみぃを、
おかあさんは ひざのうえにのせて うたをうたってくれました。

その うたは、ふしぎと
こころが ぽかぽか あたたまる うたでした。」


3

でも、あるひ――。
おかあさんは びょうきになって、
すこしずつ よわっていきました。

らみぃは ちいさな てで、
なんども なんども すりすりと ほっぺを よせました。

『おかあさん、いっしょにいてね……』


4

おかあさんは ほほえんで、
やさしく らみぃのあたまを なでました。

『らみぃ。
 あなたは つよくて、やさしいこ。
 ひとりになっても、
 きっと だいじょうぶよ』


5

そのことばをさいごに、
おかあさんは、そらへ かえっていきました。

らみぃは ながいあいだ、
なくなってしまいそうなほど さびしくて、
ひとりぼっちに おもえました。

でも――

おかあさんの うたを くちずさむと、
ふしぎと こころのなかに
あたたかいひかりが ひろがっていきました。


6

いまでも らみぃは、
にんじんを ほるとき、
そっと うたを うたいます。

『だいじょうぶ。だいじょうぶ』

おかあさんが くれた そのことばが、
らみぃのこころを まもってくれるからです。

そして らみぃは、
だれかに やさしくするたびに、
おかあさんの ぬくもりが
ちゃんと そばに あることを かんじるのでした。

おしまい


朗読Ver.はこちらから📚

やまー
やまー

ちょっと切ないけれど、前向きならみぃ!
そんな思いを胸に秘めてたんだね😌

まーや
まーや

ちょっと挿絵に違和感を感じたところがあったけれど・・・

やまー
やまー

そういう細かいところは見ないように😠
そそ
朗読Ver.もよろしくねっ✨

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