自分が想像できる”多様性”だけ礼賛して、秩序整えた気になって、そりゃ気持ちいいよな。
『正欲』:著者・朝井リョウ カバーに書かれた一文

自分も小説風なことを書いているけれど、最近は小説の類は全然読んでいなくて、久しぶりに素敵な本に出会えた。
たぶん4日くらいで読み終えちゃった。
この『正欲』という作品は、特殊性癖の人はもちろん、全ての人が読んでも良いと思う作品。
今回は、小説『正欲』を読んで感じたことを、自分の体験と重ねながら書いてみました。
※この記事は一部ネタバレを含みます。未読の方はご注意ください。
「読んでみたい!」って思う人は、最後までこの記事を読まない方がいいかもです笑
本を知ったきっかけ
先日参加したオフ会。
今思うと、なんで本の話になったのかはうろ覚えだ。
その人とは、その日が初めましての人だった。
”おむつ”を性癖としたオフ会だったので、当然どのような形であれみんな”おむつが好き”な集まりだ。
こういうオフ会で小説の話になるのは珍しいと感じていた。
たまに、おむつがらみの作品(絵や映像などのメディア)の話題になることはある。
だから小説の話になって、どことなく新鮮な気持ちを感じていた。
その人はとても熱を持って、その小説のことを伝えてくれた。
「この小説は、界隈の人全てに読んでほしいと思っています。」
そしてやまーも、すぐさまスマホにメモしておいた。
その時感じたことは、”たぶん帰ったら、買うだろうな”。
実際に読んでみて
ここからは本当にネタバレっぽくなっちゃうかも。
自分もこの本でいう、特殊性癖を持った人間だ。
だからこそこの作品は、爽快な気持ちにもなれた。
登場人物たちがまるで、自分たちのことを世間に代弁してくれている様な。
やまーは小説の登場人物のように、社会に対して恨みとかそういう類の感情はない。
とはいえ誰かとの”繋がり”がなかった頃は、コソコソと趣味を一人で楽しんでいたし、きっと自分の特殊な性癖を誰かに話すことは無いだろうなって思って生きていました。
SNSを使わずにこの趣味を拗らせ続け、普通の人の人生に起こるライフイベントを迎える様なことがあったのなら、もしかしたら社会に少なからずの恨みのような生き苦しい感情を抱いたかもしれない。
だから、SNSでこの界隈に出会えて、オフ会という場所で初めての”繋がり”を知った時、なんとも言えない居心地の良さを感じた。
最初のソレが身体に染み付いてしまった。
元々みんなでワイワイするのは好きだったけれど、このニッチな趣味での”繋がり”はまた格別な気持ちだった。
そんな思いもあってか、烏滸がましくもみんなにもそんな素晴らしい”繋がり”という体験をオフ会を通して感じて欲しいなって思うし、この趣味を共有できる仲間が欲しいなって思ってオフ会を開いたり、参加したりしています。
(オフ会が馴染まない人にとっては、やまーは少し目障りな存在かもね🙄)
個人でひっそりと楽しみたい秘密の趣味ってのもあるもんね。
やっぱりSNSっていいなって
小説でも、本来普通に生きていたら交わることのない人と、”同じ性癖”という共通点で交わるシーンがある。
まさにそれはSNSであり、使い方によっては人生が変わるレベルの人もいる。
物語では、DM(ダイレクトメール)を通して彼らは繋がりあっていった。
まるで自分の過去を覗いているような気持ちになった。
これは特殊性癖の人に限らず、全ての人に共通する”繋がりたい”という欲求の形なんじゃないかなって思う。
性癖ってなんだろう
この本を読んで一番考えさせられたのは、「性癖とは何か?」ということでした。
この物語で強く感じたことの一つに、人間の性欲?性癖?って本当に分からないなって。
そういえば、こんな話を思い出した。
車?エンジン?が好きすぎて、その”マシンのマフラーと性交”
もう正直分かりません笑
というか、この話の真偽すら分かりません。
ただ、もしこれが本当の話であれば、ほとんどの人には想像もできない特殊性癖だね。
同じ人間でありながら、違う世界を生きている感じがする。
きっと自分たちの”おむつ”というアイテムも、”普通”の人たちからしたら間違いなく”性的な何か”では無い。
マフラーに性的興奮を感じる人たち同様、”普通”の人たちからしたら、自分たちだって”あっち側の人間”とされてしまうのかもしれない。
物語でも、こういう感じの話になっていたところがあった。
”あなたのソレは、性的なものとして世間の想像できる範囲において認知されているだけで、自分が性的なものと認知しているものは”普通”の人にとっては想像も及ばない、なんでも無い”もの”だったりする。”
自分が”おむつを好き”ということは、きっとこういうことなのかもしれない。
まとめとか
特殊性癖のない人にとっては、たしかに”読む前の自分には戻れない”かもしれない。
ただ特殊性癖は案外身近にあって、自分にとっての普通は他人にとっての異常性に当たるのかもしれない。
そんな当たり前な日常に潜む、見えない心の部分を文章化したとてつもなく視野がこじ開けられるような作品でした。
そういえば…、「現実は小説より奇なり」
このように逮捕されるような事件が界隈で流れてきたことがあった。
小説を読んでいて、そういえばこの界隈にも…と、過去のことが思い出された。
実際この界隈には、様々な視点での”おむつ好き”が存在しています。
そしてその一部、一線を超えてしまった人がいた。
世間の人様に迷惑をかけ、怖がらせるようなことは決して許されません。
たしかに”おむつが好き”なんて変わっている。
”普通”じゃないのも分かっている。
でも好きなものに理由がないように、自分がソレに惹かれている理由も分からないんです。
だから許される範囲で自分の好きと向き合って生きていくしかないんです。
とまぁ、色々と過去を顧みるきっかけになりました。
あなたにとっての“普通”は、誰かにとってどんな意味を持つのでしょうか。
そんなことを、ふと考えさせられる一冊でした。
皆さんも文章を読むのが好きだったり、お時間があるのでしたら、ぜひ一読してみるのも良いかもしれません😊
今回はそんな、オススメの小説を紹介する記事でした✨
お読みいただきありがとうございました😌
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フェチぃ記事です👇

