よみもの📚その10

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やまーの処女作!?
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『夜をこえて、私になる』

第十二章 信じた先にあったもの

休日の朝。
沙希は鏡の前でワンピースの裾をふわりと揺らしながら、軽くおしりの膨らみを確認した。

(うん、大丈夫。目立ってない)

今日は「mofu_mofu」さんと会う日。
SNSで知り合った人との初めての対面。

胸の奥で、小さく鼓動が跳ねた。緊張、不安、期待。全部がぐるぐる混ざり合っている。
けれど、その中には確かな“楽しみ”もあった。

(こんな気持ちでおむつを穿いたりなんて初めて?かも!)

それは隠すためではなく、自分の「好き」を大切にするため。
この人となら、少しずつでも「趣味」のことを共有できるかもしれない。
やっと、自分にそう思えるようになっていた。


待ち合わせの駅前。
あたりを見回していると、スマホに「着きました」とメッセージが届いた。

現れたのは、スーツ姿の中年手前の男性だった。
落ち着いた声で「沙希さん?」と呼びかけてきたその人が、「mofu_mofu」だと名乗ったとき、一瞬だけ胸の奥がざわついた。
…密かに願っていた、同性だったらいいなと。そんな期待が日に日に膨らみ、本名も伝えてしまっていたことに後悔を感じていた。性別を確認することが少し悪いような気がしたのだ。
趣味の話をしたいだけ。性別を気にしたくはなかった…けど

(あれ……思ってた雰囲気と、ちょっと違う……?)

けれど彼は丁寧に話し、沙希の好きなものに理解を示すように聞いてくれた。
おしゃれなカフェで会話ははずみ、「mofu_mofu」とDMしていたときの言葉を思い出しながら、少しずつ緊張がほぐれていった。

……でも、ふとした瞬間から
彼の言葉が、おむつのことばかりに集中してくる

「今日はどんなおむつを穿いてきたの?」
「お漏らししちゃったらおむつ替えてあげるよ?」
「替えのおむつあるから穿いてもらいたいな」

(まだ今日会ったばかりなのに…、なんで…? こんなこと言われたくない…!)

今日聞く彼の言葉には、冗談というよりも”下心”を気持ち悪いくらいに沙希は感じていた。

食後、「このあと、ちょっと休める場所に行かない?」と誘われた。

そのとき。背筋が、ひやりと冷えた。

(……行っちゃダメ)

笑って断ったけれど、空気は少し変わった。

「そっか、残念だな」
笑顔の裏側に、違う何かが見えた気がした。

(やっぱり…)

帰り道、電車の中でスマホを握りしめる。

(わたし、怖かったんだ)

部屋に戻ると、すぐにDMの画面を開いた。
震える指で、ブロックを押す。

涙が、静かにこぼれた。

「どうして、あんなに優しかったのに……」

期待して、信じた。だけど現実は、違った。

おむつが好きな気持ちも、人に理解してもらいたい気持ちも。
全部、間違ってないって思いたかった。

でも、誰かにそれを預けるのは、簡単じゃない。

沙希は、ぬいぐるみに顔をうずめた。
そして、小さく呟いた。

「わたし、自分で自分を守れるようになりたい」

それは、ほんの小さな願いだった。
今は人に会うのはやめよう。
今はSNSだけで、自分のことを大切にしよう。
けれど、それが「前を向く」ための第一歩になることを、沙希はまだ知らなかった。

やまー
やまー

初めての人と会う時は、距離感とか難しいよね。
だからやまーの場合はオフ会という多数の人が集まる所から、人との出会いを初めてみたんだ。

まーや
まーや

そこでは仲良しさんを作ったり、直接おしゃべりすることで楽しい会話が弾みそうねっ
でも1対1の場合は、なるべく嫌な出来事を少なくするために、会う前には文章だけじゃなくて、ちゃんとおしゃべりをしてから相手を知らなきゃいけないなって思うんだ。

やまー
やまー

そそっ
今じゃXで”スペース”とか、”ツイキャス”があるから便利だねっ
みんなで楽しくおしゃべりしよー✨

ちなみにやまーのツイキャスページ⬇️
やまーのツイキャスページ
(サポーターになると、配信が始まったら通知がくるよー📻

まーや
まーや

突然の宣伝www
そしてアイテムの「お茶」を投げると、まーやが現れるシステム😆

おまけっ😆
幻の配信:「バブ堕ち」の回
もし良かったら聞いてみてね笑

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